しぐさや行動でわかる猫の気持ち

猫学

猫のしぐさには、その独特の行動や表現があります。
自由気ままなイメージがあるとよく言われますが実はいろいろなしぐさで
感情を表現しているのです。
しなやかな身体の動きや尾の動き、視線の使い方など、猫のしぐさは彼らの気持ちやコミュニケーションの手段として様々な役割を果たしています。
今回は猫のしぐさがどんな感情を表しているのかご紹介します。

猫の動きの基本


①柔軟性
猫は液体という言葉を聞いたことはないでしょうか?
猫は驚異的な柔軟性を持ち、その身体を自在に動かします。
元々樹上に生息していたため、木の上や狭い所、高い所に適応する必要がありました。
また、外敵から身を守るために急所であるおなかを隠すようにこの柔軟性があるのではないかと考えられます。そして、きれい好きということです。
猫は自分自身を清潔に保つためにグルーミングを行います。柔軟な身体は、舌を使って全身を舐めるのに役立ちます。

②しっぽの動き
猫の尾の動きは彼らの気持ちや意図を示す重要な手がかりです。
尾のブルブルや振り方にはさまざまな意味があります。

③目線
猫は視線を使ってコミュニケーションをとります。
目を細めることや視線を交差させることなど、彼らの視線の使い方には意味があります。

④爪とぎ
猫はその場所や物に自分の匂いを残すことができます。彼らの足の裏には香腺があり、爪で物を引っ掻くことで、その香りを残し、自分の領域を主張します。

⑤毛づくろい
毛づくろいは、清潔に保つための主要な手段です。
また、猫の体温を調節するためにも役立ちます。
舌で体表面をなめることで、毛の間に空気を取り込んで体を冷やすことができます。逆に、寒いときには毛づくろいを通じて体温を保つために体を温めることがあります。

しっぽのしぐさについて


猫にとってしっぽはバランスを保つための重要な要素の一つです。
また、付け根には臭腺があり、しっぽを振ることで周囲に匂いを知らせたり
マーキングをする役割もあります。

①しっぽを膨らませて大きく見せる
猫がこのようなしぐさを見せたときは攻撃、威嚇体制に入っていることを意味しています。
猫は警戒心が非常に高い生き物です。
他の動物や見知らぬ場所、または予期せぬ出来事に対する緊張や警戒の表現として、しっぽを膨らませることがあります。遊んでいたり、驚いたりしたときに膨らませることもあります。

②垂直に立てる
猫がしっぽを垂直に立てることは、興奮や興味を示すことがあります。
また、飼い主に対する挨拶や注意を引くためにも行われます。
喜びや甘えたいときにするサインなので見逃し厳禁ですね。

③しっぽが下がっている
猫がしっぽを下げることは、緊張や不安、警戒心を表すことがあります。他の猫や新しい環境に不安を感じたときに見られることがあります。また、身体を守るためにしっぽを体の周りに巻くこともあります。

④しっぽを曲げている
猫がしっぽを曲げることは、リラックスした状態や友好的な気持ちを表すことがあります。特に、自分の周りで安心しているときや飼い主に対して愛情を示すときに見られます。寝ている時はよく丸めているイメージがあるのはリラックスしているからと言えるでしょう。

⑤しっぽをゆっくりと動かす
猫がゆっくりしっぽを動かしているのは
リラックスしているときや興味を持っているときです。
また、飼い主に呼ばれた時などにしっぽをゆっくりと動かし返事をすることもあります。
逆にイライラしている時などはしっぽを素早く振って感情を表現しています。

鳴き声について


①ミャーと言う通常の鳴き声
これは猫でいう挨拶を表現していると言われています。

②語尾を伸ばした鳴き方
語尾を伸ばして鳴くときは何かの欲求に答えてほしい時です。
例えば、食事、おやつを求めていたり、遊んでほしかったり等があげられます。
語尾を伸ばして鳴いている時は何を求めているのか
猫とコミュニケーションをとると良いでしょう。

③シャーと言う鳴き声
これは猫が威嚇、警戒している時のサインです。
また低い声を出している時も同じようなサインの表れになります。
人も警戒している時は高い声では話ませんよね?猫も警戒していると音が低くなるということです。

④短く鳴く
短く鳴いている時は人間でいう世間話をしたい時です。
今日の調子はどう?と聞いていたり、何してるの?と問いかけていると言われています。

⑤サイレンで鳴く
実は人間にはサイレントですが、実際には周波数が出ており猫同士などは聞こえるという説もあります。これは母猫に対して子猫がよくやる行動で母猫と同じようにあなたにも甘えてきている証拠です。

トイレハイについて


猫はトイレに行った後、勢いよく走り回ったりする行動が見られます。
これは諸説ありますが、スッキリした!という気持ちの表れではないかと言われています。
逆にトイレに行く前に同じような行動をする猫もいるみたいです。
トイレに行く前の行動に関しては準備運動ではないかと言われています。

お風呂や流しのお水を飲む


猫を飼っているとお水は用意しているのに、お風呂や流しで飲んでいることはありませんか?
これは猫の習性にあります。
猫は元々野生だったため、固定の場所で飲むという習慣がありません。
そのため、流れている水が気になったり、新鮮な水を飲む傾向にあります。

玄関でのお出迎え


この行動は飼い主にとってはすごくうれしい行動ですよね。
ただ、猫は飼い主の帰ってくる時間を把握しているというわけではないんです。
車の音や飼い主の足音など特徴をとらえて覚えるようにしています。
普段と違う歩き方をして玄関を入るともしかしたら飼い主だと判断されずいないかもしれません。

まとめ


いかがでしたか?
猫の行動は個体や状況によって異なるため、飼い主は猫の行動を注意深く観察し、その意味を理解することが重要です。猫が健康や幸福を保つために必要な環境やケアを提供するために、猫の行動に対する理解を深めることが大切です。
よく猫を観察し、コミュニケーションを取ってあげましょう。
猫にとって飼い主は一人ですからね。

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